コロナ自粛中の高齢者に「笑い」と「フレイル予防」を届けるためのクラウドファンディングをスタートしました!

お知らせ|2020/06/01 posted.

新型コロナウィルスの影響により、外出自粛やソーシャルディスタンスを重視した新しい生活様式が長期化しています。2カ月弱続いた緊急事態宣言は解除されましたが、外出できない、みんなで集まれない、話し合ったり笑うことができないの“三ない”状態の高齢者の精神・身体・口腔機能の健康状態が懸念されています。

2016年より「くちビルディング選手権」を通じて地域高齢者のオーラルフレイル予防に取り組んできたグッドネイバーズカンパニーでは、高齢者をウィルス感染症から守ることはもちろん、自粛生活による健康被害からも守るために何ができるかを考えました。結果、高齢者が自宅で一人でも楽しくフレイル予防ができるプログラム「食べる力」「わらう力」を高める1日1アクションが記載された日めくり型「まいにち、くちビル」のプロジェクトが始動しました。

1人でも多くの高齢者の方に届いてほしいという思いから、日めくり型「まいにち、くちビル」をPDFデータで無料配布するために、本日6月1日(月)から7月16日(木)まで、クラウドファンディングサイト「READY FOR」にて、クラウドファンディングを実施します!

是非、新しい生活様式が求められるwithコロナ時代の在宅フレイル予防ツールとして、自治体や、医療・介護現場での活用いただけるよう、応援をどうぞよろしくお願いします!

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新しい生活様式がもたらす在宅高齢者の健康リスク

自宅で過ごしている高齢者にとって、新型コロナ感染症による「新しい生活様式」の広がりはフレイル状態※、ひいては要介護状態になるリスクの増大に影響します。

 

  1. 1. 外出自粛

    高齢者は、若い人に比べてもともと筋肉量が少なく、運動量も少ないため、自宅での自粛生活が長引けば長引くほど、体力低下が顕著になります。

  2. 2. 三密の回避

    社会的距離をとることで、仲間とおしゃべりする機会やコミュニケーションの量が減り、認知機能の衰えや口腔機能の低下を引き起こします。

  3. 3. 集いの場の減少

    介護予防を目的に自主的に行われている高齢者サロン、自治体や施設が提供する集いの場、デイサービスやリハビリ施設などが休止し、毎週楽しみにしていた友人との接点や、笑いの場が減少しています。

※フレイルとは
加齢による筋力や活力が低下した「健康な状態」と「要介護状態」の間の「虚弱状態」を言い、高齢者の健康維持や要介護リスクを下げるために地域医療や介護の現場で重要視されている考え方です。現在、フレイルやフレイル予備軍の高齢者は65歳以上の32.8%と言われています。

◆現場の声~くちビルディング認定トレーナーより~

くちビルディング個人競技認定トレーナー U2, 富山県
今年の上旬から地域で「くちビルディング選手権」を展開しようと準備を進めてきましたが、新型コロナの影響で活動も断念せざるを得ない状況です。私が勤務しているデイサービスでも利用を控える方が多く、自宅や施設から外に出る機会が激減した高齢者にとっては、体力や気力の衰えが何よりも懸念されます。介護サービスの利用時にもマスク着用は必須であり、以前にように大きな声で話したり笑ったりする機会が減っていると実感しています。

くちビルディング個人競技認定トレーナー モーリン, 東京都
新型コロナウイルス感染防止策として、区の高齢者向け事業、施設の貸し出しの再開はまだ未定です(5月27日現在)。私が関わっている高齢者の皆さんとは、オンラインや電話で一緒に運動をする時間をスタートしていますが、全員の方が参加できる環境やお気持ちはまだまだ整っていないのが現状です。これでは自粛で不活発になった先が怖い!

全国で緊急事態宣言は解除されましたが、全国各地で行われていたフレイル予防の取り組みが元通りに戻るまでにはまだまだ時間がかかりそうです。また、高齢者も、新しい生活様式に沿って自宅自粛を心掛けることで、フレイル予防を十分に取り組む環境がそろっていない状態です。


爆笑&失笑の30連発!毎日1アクションの日めくり型フレイル予防コンテンツ

高齢者が、1人で自宅にいても、毎日続けたくなるような、簡単な運動、食べる力の訓練、社会とのつながりを感じられるフレイル予防のためのプログラムができないか。そう考えた私たちは、全国の認定トレーナーと共に、これまで「くちビルディング」で培った「笑い」と「食べる力の衰え予防」の経験を1日1予防アクションに集約した、日めくり型「まいにち、くちビル」を制作することで、全国の高齢者の自宅に「笑い」と「予防」を届けるプロジェクトを立ち上げました。

自粛生活の中、自宅に1人でいると、何をするにもモチベーションは続きにくいものです。ですが、こんなときだからこそ、笑いや楽しさが大事!私たちがこれまで大事にしてきた「プレイフル」な仕掛けに富んだフレイル予防のプログラムを届けるべく、鋭意制作しています!

制作予定の「まいにち、くちビル」デザイン(案)(2020年5月時点)

◆「まいにち、くちビル」の特長

  1. 1. 30種類の日めくり型

    毎日1アクション、毎日笑えて、手軽にできる。バリエーション豊かな30日分のテーマが書かれた日めくり型のプログラムです。

  2. 2. フレイル予防になる

    30日分のテーマには、フレイル予防に重要な口腔機能、身体機能、社会参加と、新型コロナ感染予防の4項目が含まれます。「くちビルディング選手権」の必笑競技に加え、専門家のアドバイスをもとに制作されています。

  3. 3. 自宅で一人でできる

    新しい生活様式の中で頑張る高齢者や医療介護職が、自宅で1人でも、施設で距離をとりながらでも活用できる、フレイル予防プログラムです。

  4. 4. PDF版は無料で使える

    これまで「くちビルディング選手権」で培った、楽しくて続けたくなるプレイフルケアのノウハウが満載。PDF版なら無料でダウンロードでき、全国どこでも活用できます。多く印刷して様々な場面で使い方にオススメです。

withコロナ時代の在宅フレイル予防として、ぜひ活用いただきたいと思っています。

  • ・高齢者の自主トレとして:サロンに来られない時期の自宅トレーニングツールとして
  • ・在宅医療現場で:訪問時の楽しい指導、日訪問時の継続的なトレーニング資料として
  • ・クリニックで:かかりつけ医として楽しくできる在宅ケア情報の共有として
  • ・デイサービスや施設で:三密を避けたプログラムや、次回までの宿題として
  • ・自治体が発信する健康情報として:高齢者に向けた健康情報として
  • ・遠く離れた家族の交流アイテムとして:祖父母と孫との遠隔交流のきっかけに

直接会うことが難しい今だからこそ、「笑い」が大事

私たちは、持病があっても、多少の不安があっても、たくましく地域で元気に暮らす高齢者のエネルギーや底力が大好きです。地域の高齢者からいつもパワーをもらっています。だからこそ、GNCスタッフは、彼らのために、医者として、看護師として、理学療法士として、医療的ケアを届けるだけでなく、プレイフルケアを届けたいと「くちビルディング」の活動を続けてきました。まじめになりがちな医療的プログラムを、腹の底から笑えるプログラムにするためにこだわってきました。

楽しい場の共通体験や腹の底から一緒に笑った経験は、世代を超えて、心と身体の健康をもたらし、一気に人と人との距離を縮めてくれます。「笑うこと」「食べること」「つどうこと」の3要素は、フレイル高齢者に限らず、健康に過ごしたいすべての世代に大切な要素です。

新型コロナウイルスの蔓延で、直接会うこと、共通の場を持つことがなかなか困難ないま、一層のこと、笑いが大事、楽しさが大事、面白がる心をが大事だと確信しています。「私たちに今、何ができるのか。」仲間と一緒に考えてできたのが「まいにち、くちビル」です。

どうか、私たちの仲間になってください!
そして、「まいにち、くちビル」を手に取って爆笑している高齢者の顔を見て、彼らからエネルギーをもらう共通体験を一緒に分かち合いたいです。

皆さんのお力を貸してください。どうぞよろしくお願いいたします。

【期間】2020年6月1日(月)~7月16日(木)
【目標金額】160万円
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